ウォーターサーバー&水宅配の選び方とチェックポイント15個
このページでは、ウォーターサーバー&水宅配の選び方と、確認するべきチェックポイント15個を解説しています。
このページを読めば、ウォーターサーバー&水宅配を選ぶために必要な基礎知識はすべてカバーすることができます。
また、このページで紹介しているチェックポイントを考慮に入れたオススメのウォーターサーバー&水宅配は、トップページで公開中の「おすすめベスト3+α」をご覧ください。
では、チェックポイントの解説を始めます。ウォーターサーバー&水宅配を選ぶ時にチェックするべきポイントは次の通りです。
ウォーターサーバー&水宅配のチェックポイント15個
- 水の種類
- 採水地
- 水の硬さ(硬度)
- 水のpH(ペーハー)値
- 水の料金
- 水の注文単位(ボトルのサイズと本数)
- 宅配エリアと送料
- ウォーターサーバー利用料
- サーバータイプ
- サーバー電気代
- ボトル回収方法
- 支払方法
- 注文ノルマ
- 解約条件
- トータルコスト
これから、この15個のチェックポイントについて順番に解説していきます。
もし、「これらの基礎知識はもう知っているよ」という方は、以下の解説は飛ばして、トップページで公開中の「おすすめベスト3+α」や、全78社120銘柄すべてを料金順にまとめた「全ウォーターサーバーの一覧」等を参考に、ウォーターサーバー&水宅配を選ぶ段階に進んでいただいてもかまいません。
チェックポイントの解説
1.水の種類
ウォーターサーバー&水宅配の水の種類は、大きく分けて次の3種類があります。
- 天然水
- RO水(RO膜水)
- ROミネラルウォーター
3種類それぞれに特徴がありますので順番に解説していきます。それぞれの特徴を理解して自分のニーズに合った水を選ぶようにしましょう。
天然水
「天然水」は、天然ミネラルを豊富に含んでいるのが特徴で、味の良い銘柄が多いのも特徴。品質管理に手間がかかるので価格は3種類の中で一番高めです。
天然水は銘柄によって含まれているミネラル成分の種類や量が違うので、どの銘柄を選ぶかによって味や口当たりが違います。
そのため、「天然水」は天然ミネラルを含んだ自然の水を選びたいという方や、水自体の味を楽しみたいという方にオススメです。
※水の味や口当たりは、水に含まれているミネラル成分の種類や量によって決まります。詳しくは、チェックポイント3の「水の硬さ」のところで解説しています。
RO水(RO膜水)
「RO水」とは、天然水や水道水をRO膜(逆浸透膜)という超高性能な特殊フィルターでろ過(逆浸透膜濾過)して不純物やミネラル成分をほぼ100%取り除いた水のこと。水以外の成分をほとんど含まないので「純水」や「ピュアウォーター」とも呼ばれ、価格は3種類の中で一番安いです。
「RO水」は、水以外の成分をほとんど含まないので、口当たりにクセがなく、味は無味無臭、どの銘柄を選んでも味の違いはほとんどありません。そのため、お茶やコーヒーをいれたり、ご飯を炊いたり、料理をしたりするのに最適だと言われています。
また、大人に比べると適切に処理できるミネラルの量が少ない赤ちゃんや、ペット等に与える水としても「RO水」は最適。赤ちゃんのミルクは、あまりミネラルを含まない水で作る必要があると言われています。
「RO水」を選ぶ場合は、基本的にどの銘柄でも成分や味に違いがないので、単純に料金が安いモノを選べばいいと思います。
ROミネラルウォーター(RO膜ミネラル水)
「ROミネラルウォーター」とは、「RO水」にミネラル成分などを人工的にプラスした水のことで、価格は「RO水」と「天然水」の間くらいが中心です。
ですので、ミネラルを含んだ水の方がいいけど、天然水よりは価格を安く抑えたい人にオススメです。
水の種類の選び方
まず、「天然水」も「RO水」も「ROミネラルウォーター」も、きれいな水で安全面に関しては安心できます。そのうえで、それぞれに特徴があるので、自分の目的にあった種類を選ぶことが重要です。
水として飲むだけでなく、料理や炊飯・コーヒー・お茶・赤ちゃんのミルク用・ペット用などにも使うという方や、価格を重視する方には「RO水」。
水として飲むのがメインで水そのものの味を楽しみたい方や、天然ミネラルを含んだ自然の水がいい方には「天然水」。
ミネラルを含んだ水がいいが、価格も重視したいという方には「ROミネラルウォーター」がオススメです。
当サイトでは、ウォーターサーバー&水宅配を水の種類ごとにまとめた「天然水の全一覧」「RO水の全一覧」「ROミネラルウォーターの全一覧」も公開中です。
2.採水地
「採水地(さいすいち)」とは、ウォーターサーバーに使っている水をくみ上げた場所のこと。「RO水」や「ROミネラルウォーター」の場合は、ろ過する前の水(原水)をくみ上げた場所になります。
「RO水」や「ROミネラルウォーター」の場合は、採水地を記載していない銘柄も多いですが、それはRO膜でろ過すれば不純物やミネラルが除去されて純粋な水の成分しか残らないので、どの場所でくみ上げた水であってもろ過した後は違いがなくなるためです。
一方、「天然水」はどこでくみ上げたかによって含まれる天然ミネラルが違うため「採水地」は基本的に記載されています。
3.水の硬さ(硬度)
水の硬さは、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって決まり、「硬水(こうすい)」と「軟水(なんすい)」に分かれます。
水1リットルに含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表した数値を「硬度(こうど)」といい、WHOの基準では「硬度」が120mg/L以下を「軟水」、120mg/L以上を「硬水」としています。
日本の天然水や水道水は多くが「軟水」。「硬水」が多いのはヨーロッパや北米。日本人は「軟水」で生まれ育ってきているので、体質的に「硬水」が合わない場合もあります。ですから、日常的に飲む水は基本的に「軟水」の方がおすすめ。やはり、生まれ育った地域の水に成分が近い「軟水」は体になじみやすいですから。
ちなみに、ウォーターサーバー&水宅配の水はほとんどの銘柄が「軟水」です。
軟水の特徴 | 口当たりがまろやかで飲みやすい。赤ちゃんや高齢者でも胃腸に負担がかかりにくい。特に赤ちゃんのミルク等には軟水の方が向いています。 |
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硬水の特徴 | カルシウム・マグネシウムが豊富。口当たりにクセがある。身体に吸収されにくく胃腸に負担をかけやすいので赤ちゃんや高齢者には不向き。 |
4.水のpH(ペーハー)値
水には、アルカリ性・中性・酸性という3つの性質があり、pH(ペーハー)値によって表されます。
水のpH(ペーハー)値には、pH1からpH14までの数値があり、pH7が中性です。そして、pH7以下が酸性で、数字が小さくなるほど酸性が強くなります。一方、pH7以上がアルカリ性で、数字が大きくなるほどアルカリ性が強くなります。
人間の体内環境に近いのは弱アルカリ性なので、飲食用の水にはpH7~9くらいの弱アルカリ性が適しています。ウォーターサーバー&水宅配の水はほとんどの銘柄が弱アルカリ性です。
一方、酸性の水は殺菌力が高いのが特徴で、人間の皮膚などは弱酸性です。そのため、洗顔やうがい等には弱酸性の水が適しています。
5.水の料金
水の料金は、ウォーターサーバー&水宅配を選ぶ場合に最も重要になるポイントの1つです。当サイトでは、いろいろな銘柄の料金を比較しやすいように全銘柄で水1リットルあたりの料金を掲載しています。
6.水の注文単位(ボトルのサイズ×本数)
水の注文単位(ボトルのサイズ×本数)は業者によって異なります。12リットルボトル2本単位での注文となる業者が一番多いですが、12リットルボトル1本から注文できる業者や、8リットルボトル3本単位での注文となる業者などもあります。
ボトルのサイズは、12リットルボトルを使っている業者が一番多いですが、中には8リットルボトルなど小さ目のサイズを扱っている業者もあります。小さ目サイズのボトルは軽くて取り扱いが楽というメリットがありますが、基本的に大き目サイズのボトルより水1リットルあたりの料金が高めです。
7.宅配エリアと送料
宅配エリアはサービスによって異なりますので、ウォーターサーバー&水宅配を選ぶ時には自宅や会社など利用する場所が宅配エリアに入っているか忘れずにチェックしましょう。
送料は無料の業者が多いですが、中には有料の業者もあります。また、北海道や沖縄、離島などは別料金が必要なサービスが多いです(※中には、北海道や沖縄も送料が無料のサービスもあります)。
8.ウォーターサーバー利用料
ウォーターサーバーの利用料には、「サーバー自体の使用料」と「メンテナンス費用」の2種類があります。
「サーバー自体の使用料」には、毎月レンタル料金を支払うタイプと買取のタイプがありますが、毎月レンタル料金を支払うタイプの方が主流です。毎月のレンタル料金は500円~1000円くらいが主流ですが、レンタル料金が無料の業者も多くあります。
サーバーを買取る場合は、機種によって異なりますが3万円~6万円くらい必要なコトが多いです。業者によってはレンタルのみで買取はできないところも多いですが、中にはレンタルか買取かを選べる業者や、レンタルなしで買取しかない業者もあります。
買取の場合は、長く使い続けるコトでレンタルよりもコストが割安になることがありますが、レンタルより割安になるまでには3年~5年くらいかかる場合が多いので、基本的にはレンタルを選んでおいた方がリスクが少なくていいと思います。
次に、「サーバーのメンテナンス」には、外部メンテナンスと内部メンテナンスの2種類があります。
外部メンテナンスは表面に付いた汚れを落とすだけなので、自分でふき取ったりすることで対応します。
一方、内部メンテナンスは自分ではできません。自動で内部を洗浄する機能が付いているサーバーの場合は内部メンテナンス不要ですが、そうでない場合は1年~2年に1回ほどウォーターサーバー業者に内部メンテナンスをしてもらう必要があります。
内部メンテナンスの費用は、月々のレンタル料金に含まれている業者と、別途必要になる業者があります。別途必要な場合は、1回3千円~8千円くらいの場合が多いです。また、中には月々のレンタル料金もメンテナンス料金も両方が無料という業者もあります。
9.サーバータイプ
ウォーターサーバーのタイプは、大きく分けて「床置きタイプ」と「卓上タイプ」の2種類。
床置きタイプのサイズは機種によって異なりますが、基本的に幅と奥行きが30cm、高さが1mくらいです↓
卓上タイプのサイズも機種によって異なりますが、基本的に幅と奥行きが30cm、高さが60cmくらいです↓
床置きタイプと卓上タイプの両方を取り扱っていて好きな方を選べる業者もありますが、床置きタイプしか選べない業者もあります。また、デザインやカラーが何種類かあって好きなモノを選べる業者もあります。
水の温度は温水と冷水の両方が利用できるウォーターサーバーがほとんどですが、中には冷水のみのウォーターサーバーや、常温のみのウォーターサーバーもあります。
10.サーバー電気代
ウォーターサーバーの電気代は、機種や使い方によって多少は違いがありますが、だいたい1カ月1,000円前後です。
一般的な電気ポットの電気代もだいたい1カ月1,000円前後なので、同じくらいの電気代で温水と冷水の両方が利用できるウォーターサーバーの方がお得感がありますね。
また、ウォーターサーバーの温水を利用する事で、電気ポットやガスでの湯沸しが不要になりますので、その分の電気代やガス代は節約できます。
ですから、ウォーターサーバーの電気代だけで考えると1カ月1,000円ほどかかることになりますが、節約できる分もトータルで考えると実際に増える電気代やガス代の合計はもっと少なくなるはずです。特に今、電気ポットを使っている方は、電気ポットをやめることで、トータルの電気代やガス代は今よりも安くなる可能性があります。
11.ボトル回収方法
使用後の空ボトルの回収方法には、ワンウェイ方式とリターナブル方式の2種類があります。
ワンウェイ方式は空ボトルを家庭ゴミとして自分で処分する方法で、リターナブル方式は空ボトルを業者が回収して再利用する方法です。
ワンウェイ方式の場合は、普通のペットボトルと同じ方法で家庭ゴミとして出すことができます。自分で処分する手間が少しかかりますが、空ボトルを置いておくスペースが必要ないのがメリットです。
リターナブル方式の場合は、回収したボトルを業者がきれいに洗浄して再利用するので環境に優しいといわれていますが、洗浄するために多くの水が必要なので、実際のところリターナブル方式とワンウェイ方式のどちらが環境にやさしいかは微妙なところです。また、自分で処分する手間はかかりませんが、業者が回収するまで空ボトルを置いておくスペースが必要になります。
ボトルの回収方法は、ウォーターサーバー&水宅配を選ぶ際には、あまり気にする必要がある項目ではありませんが、空ボトルの回収方法には2種類あるということは知っておいてください。
12.支払方法
支払方法には、クレジットカード払い、銀行振り込み、口座引き落とし等があります。
たいていの業者は複数の支払方法に対応しています。さほど注意して確認が必要な項目ではありませんが、どんな支払方法が選べるかを確認しておきましょう。
13.注文ノルマ
注文ノルマは無い業者も多いですが、中には1カ月に何本以上の注文が必要となっている業者もあります。
注文ノルマは、サーバーのレンタル料金を無料にしている業者が設定している場合が多いです。毎月500円~1,000円くらいのサーバーレンタル料を無料にする代わりに毎月一定の本数の水を注文する必要があるというパターンです。
とはいえ、注文ノルマはあったとしても毎月12リットルボトル2本くらいに設定されている場合が多く、普通に使っていれば消費する量なので、あまり気にする必要はないと思います。
もし、注文ノルマに達しなくても、普通は無料になっているサーバーのレンタル料金がその月だけ有料になって、500円~1,000円くらい必要になるだけです。
14.解約条件
利用開始から1年以内に解約する場合は、だいたい5千円くらいの解約料が必要な業者が多いので、念のため事前に確認しておきましょう。
多くの業者は、ウォーターサーバーを設置する費用を無料にしてくれているのですが、1年以内などの短期間で解約してしまうと業者が負担した設置費用を回収できないので解約料が設定されているわけです。
15.トータルコスト
ウォーターサーバー&水宅配を利用する場合に必要となる費用は、「水の料金+送料+サーバー利用料+サーバーメンテナンス費用+サーバー電気代」の合計です。
ウォーターサーバー&水宅配を選ぶ場合は、水の料金だけで考えずに、合計で必要になる費用を比較して選ぶようにしましょう。
当サイトのトップページで公開中の「おすすめベスト3+α」では、合計の費用で比較して一番お得なウォーターサーバー&水宅配を紹介しています。
ウォーターサーバー&水宅配を選ぶために
このページで紹介したチェックポイントを考慮に入れたオススメのウォーターサーバー&水宅配は、トップページで公開中の「おすすめベスト3+α」や、いろいろな条件で最安値銘柄をまとめた「最安値の銘柄まとめ」をご覧ください。
また、全78社120銘柄すべてを料金順にまとめた「全ウォーターサーバーの一覧」や、ウォーターサーバーを水の種類ごとにまとめた「天然水の全一覧」「RO水の全一覧」「ROミネラルウォーターの全一覧」も公開中です。